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金持ちとへび

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これも江戸時代のころのお話です。
ある人がとても金持ちになり、だれにもこのお金がとられないようにと、うらやぶかくしておくことにしました。
そうしての中にうめる時に、お金にむかって、「かならずほかの人のにはへび見えて、わたしが見る時だけはお金になれよ。」と言い聞かせました
それをこっそりと聞いていたとなりの人は、になると、さっそくお金をほり出し、そのかわりにへび入れておきました。
二、三日たったある朝、お金をかくしておいた人がお金をほり出してみると、お金のかわりにへびがいるのです。
「おいおい、おれだ。おれの顔をわすれてしまったのか。」と何度も自分の名前を言い聞かせたとのことです。