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東京オリンピック

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ドーン、ドーンと花火が上がる音がしたかと思うと、空に色とりどりの輪が5つ、チェーンのように描かれました。
そして東京の国立競技場に、アテネからはるばる運ばれて来た聖火がともされ、アジアで初めてのオリンピックが開かれました。
オリンピックは、古代ギリシャでゼウス神の祭礼行事として行なわれたのがその始まりだと言われています。
近代オリンピックは、1896年にフランス人のクーベルタンの主唱により復興され、世界中の国々がスポーツのいろいろな種目で競い合うようになりました。
日本も1912年、ストックホルムで開かれた第5回オリンピックに初出場しました。
その当時は、世界の標準に比べて大分劣っていたと思われた日本の選手達も毎日、毎日練習を欠かさず、ついに、1932年のロサンゼルス大会や、1936年のベルリン大会では、特に水泳のほとんどの種目で優勝するほどの力になりました。
そして東京オリンピックが計画されましたが、戦争中オリンピックが停止になり、皮肉にも世界各国からのスポーツ選手でにぎわうはずだった東京の町が、戦争で全くの焼け野原となってしまいました。
しかし、戦後オリンピックが再開されるようになり、オリンピックを中央で管理する国際五輪委員会は、日本でオリンピックを開催することに決定しました。
1964年、秋の日本晴れの日です。待ちに待った聖火が東京の国立競技場に点火されたのです。
戦争のために、計画されていた東京オリンピックをあきらめなくてはならなかった人々のこの時の感激は、筆舌に尽くし難いものだったに違いありません。
金メダル獲得も、柔道とレスリングの軽量級、体操、女子バレーボールなどと、いろいろな種目で優秀な成績を収めました。
しかし、「オリンピックは勝つことではなく参加することである」と言われるように、賞など一つももらわなくても、オリンピックに参加した喜びを味わった選手達が涙を流して別れを惜しんだ東京オリンピックの閉会式は、非常に印象的でした。
現在、この時に使われた国立競技場や代々木の国立体育館など、歴史的なオリンピックを物語る跡が東京各地に残っています。